正しいトイレ掃除をゲーミフィケーションで楽しく身につける『トイレモンスターズ』

みなさん、トイレはこまめに掃除されてますか。筆者はけっこうサボりがちです……

トイレの掃除ってめんどうですが、やらないでいるとすぐ汚れが溜まってしまい、さらには悪臭がするようになってしまうので、定期的におこなう必要がありますよね。

落ちにくい汚れに悪戦苦闘するたびに、子供の頃からこまめなトイレ掃除を習慣化しておけばよかったなあと反省しています。

そこで今回ご紹介するのは、トイレ掃除にゲーミフィケーションを活用した事例で、小林製薬株式会社が2019年に「ブルーレット」の発売50周年を記念して実施した「小学校のトイレを快適にするプロジェクト」の内の企画『トイレモンスターズ』です。


トイレモンスターズ

<出典元:https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/>

■『トイレモンスターズ』とは

小学生を対象にした楽しく、正しくトイレ掃除ができるゲームです。キャラクター化、チーム分け、ゲーム化の3つの工夫を加えることで、それが実現できるようにしています。

・キャラクター化

カビや水垢などの汚れを、それぞれ「汚れモンスター」としてキャラクター化し、汚れの種類をわかりやすくしています。さらに、「汚れモンスター」は放置することでより強力なモンスターに進化する設定にし、ついてしまったトイレ汚れを早いうちに掃除するように促しています。

<出典元:https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/>

・チーム分け

掃除の手順や担当を明確にするために、まず担当を「ぞうきん=戦士」「べんき=勇者」「ゆか=魔法使い」と、まるでロールプレイングゲームのジョブのようにチームを分け、それぞれを色分けしたカードを首から下げてわかりやすくしています。

<出典元:https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/>

さらに、キャラクター化した汚れモンスターの図鑑ポスターと、チームごとに掃除の手順をゲームのステージのように表現したポスターを用意することで、見た目にもトイレ掃除をゲーム感覚で楽しめるようになっています。

<出典元:https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/>

トイレ掃除にルール、ポイント、ごほうび、ゲームBGMを盛り込むことで、掃除の時間を、子供が好きなゲームの時間に置き換えられるようにしています。

ルールでは制限時間を設け、掃除中に流すゲームBGMの中では残り時間のカウントダウンもあるため、子供たちがゲームで遊ぶように掃除を楽しめます。

また、6つのチェック項目を満たすとポイントがもらえるため、正しい掃除方法を意識するようになります。

<出典元:https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/>

■『トイレモンスターズ』のゲーミフィケーション要素

トイレ掃除をゲーム化するために、『トイレモンスターズ』は下記のゲーミフィケーション要素を取り入れています。

・「チーム分け」で自己表現

トイレ掃除の担当チームをロールプレイングゲームのジョブ(ぞうきん=戦士、べんき=勇者、ゆか=魔法使い)に、掃除道具を武器に見立てることで、子供たちが主体的に担当部分の掃除にのぞめるようにしています。

・「ポイント」で即時フィードバック

正しくトイレを掃除できたか確認する6つのチェックポイントを設け、掃除後にそれらを集計して点数化することで、子供たちが行動に対しての結果をすぐに確認できるようにしています。

・「ごほうび」で称賛演出

トイレ掃除の最後に、子供たちが先生に獲得したポイントを見せて、そのご褒美にハンコを押してもらいます。子供たちは行動の結果が称賛されることで、動機が高まり、継続的にトイレ掃除に参加するようになります。

■まとめ

実際に『トイレモンスターズ』をプレイした子供たちは、ものすごく熱中して掃除していたそうです。

筆者も子供たちを見習って、こまめに汚れモンスターをたおし、トイレの平和を守っていきたいと思います。

◆「トイレモンスターズ」はこちら

https://www.kobayashi.co.jp/toilet-kaiteki/project/toilet-monsters/