使えば使うほど、人と人が仲良くなる。地域通貨サービス「まちのコイン」

近年、2000年代前半にブームとなった「地域通貨」に再び注目が集まっており、全国の様々なエリアに浸透しています。「地域通貨」は地域の活性化を主な目的とし、限定のエリア内で流通したり、決済手段として利用されています。

今回はゲーミフィケーション要素を取り入れて、楽しみながら街をより面白くし、使えば使うほど、街と人、お店と人、人と人が仲良くなれるコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」をご紹介します。

 

まちのコイン

 

[掲載元:https://www.kayac.com/service/machino_coin]

 

 

■「まちのコイン」とは

 

[掲載元:https://www.kayac.com/service/machino_coin]

「まちのコイン」は、数々のバズる企画を生み出してきた面白法人カヤック(株式会社カヤック)によって開発された、使えば使うほど、人と人が仲良くなるコミュニティ通貨(地域通貨)サービスです。アプリをスマートフォンやタブレット端末にインストールすることで利用できます。

2021年3月現在では、神奈川県小田原市や鎌倉市のほか、長野県上田市などの地方自治体や民間事業者といった全10エリアで導入されています。

「まちのコイン」のユーザーはゲーミフィケーションを活用した仕掛けにより、楽しんで地域活動に参加したり、近所のお店をお手伝いしたりして、自然に街の人と交流を深めていくことができます。

 

 

■街が舞台となったゲームをしている感覚

アプリ内では様々なチャレンジが発生してそれをクリアしていくことでコインが溜まっていく仕組みになっており、まるでゲームをしているような感覚です。例えば、街の知らないお店に入ってみたり、地域のボランティア活動に参加すると、「まちのコイン」をもらうことができます。

また、ソーシャルゲームのように3日連続でログインするとコインが獲得できるなどのログインボーナスの仕様や、自分のコインの流通量が増えるとボーナスコインがもらえるレベルアップ機能など、ゲーミフィケーションの要素がたくさん用意されています。

このようにゲーム感覚で楽しみながらチャレンジに参加することで、地域の人々と自然につながり、気づくといろんな人と仲良くなっていたという体験ができる仕組みになっています。

 

 

■コインの使い方も豊富で楽しい

チャレンジを達成して、もらった「まちのコイン」は導入している地域のお店で使用することができます。しかし、「まちのコイン」には普通のお金とは使い方が少し違うところがあります。

コインの使い方は「まちのコイン」を導入しているお店やユーザーが独自に決めることができます。例えばカフェで裏メニューを出してもらえたり、バーで自分だけのオリジナルカクテルを作ってもらえるなど、コインを使用することがきっかけで、お店やユーザーとの距離が縮まるような使い方です。

また、「まちのコイン」ではみんなの通帳や活動履歴がすべて公開されています。どこでだれがどんな活動をしたか、他の人がつくったつながりやお気に入りの場所などの個性が見えることも楽しさのひとつです。

[掲載元:https://coin.machino.co/]

 

 

■もらうのにも、使うのにも、ちょっとひと手間

「まちのコイン」はもらうためにチャレンジを達成したり、ログインする必要があり、使うためには特定の条件があります。そのため、普通のお金よりも使用するまでに少し手間かかります。でもそのひと手間が、人と人とが自然に仲良くなるきっかけとなるのです。

▼「まちのコイン」におけるゲーミフィケーション要素のまとめ
・POINT1:チャレンジをクリアすることでコインが貯まる仕組みにより「貯蔵欲求」を刺激する。
・POINT2:地域通貨を通じて地域の人ともっと交流し、安心して楽しく他者とふれあいたいという「交流欲求」を刺激する。
・POINT3:他のユーザーの使い方を見て、自分が知らなかったコインのもらい方や使い方を知ることで「好奇心欲求」を満たす。
 
 
 

まとめ

ゲーミフィケーションを活用することで、地域の人たちが仲良くなり、地域の活性化につながるサービス「まちのコイン」の事例を紹介しました。アプリを利用してコインをもらったり使ったりを繰り返していくうちに地域の知らない人同士が名前を覚えたり、気軽に挨拶できるようになり、地域の人々の交流がより広がっていくことでしょう。

「まちのコイン」のようなサービスが今後も増えていき、ゲーミフィケーションを通して、よりたくさんの地域が活性化していくことを願っています。

 

◆「まちのコイン」はこちら

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Android

 

公式サイト:https://coin.machino.co/

 

 

この記事を書いた人

庄野 響

印刷会社のグラフィックデザイナーとして勤務後、オルトプラスに入社。 紙媒体からWebまで幅広い領域のゲーミフィケーションに関わるデザイン・コーディング業務を担当。 現在はエンジニアへのジョブチェンジを目指して勉強中。