「いびきがとてもうるさかった」
この言葉を言われた時、ほとんどの人がこう思うでしょう。
「え、嘘でしょ!?」
そう。何故なら、自分のいびきをリアルタイムで聞く事はほぼ不可能だからです。
筆者も冒頭の言葉を言われた事があります。
その時も、まさしくその言葉を言った人を疑いました。
しかし、あるアプリを活用した時に、真実であったことを知ります。
「いびきラボ」
その名の通り、いびき対策のアプリです。
今回は、行動結果のフィードバックが非常に有効に作用する事例として「いびきラボ」の事例をご紹介いたします。
いびきラボ
出典元: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.snorelab.app&hl=ja より
■イギリスの開発会社が提供するアプリ
「いびきラボ」は、イギリスの開発会社REVIVA SOFTWORKS社が提供するアプリです。
このアプリでは、音波分析を活用して、いびきを録音・測定する事で、効果的ないびきの軽減方法の提案と、対策による効果が見られたかどうかを明らかにするアプリです。
全米35,000人の医師が回答する「HealthTap」でも推奨されているとの事です。
使い方は非常に簡単で、スタートボタンを押し、枕元に置いて眠るだけで睡眠中のいびきを録音してくれます。
■筆者のいびきスコア公開
それでは「いびきラボ」の説明ですが、何はともあれアプリ画面を見てもらうのが一番早いと思い、せっかくなので筆者のいびきのログを包み隠さずお見せしたいと思います。
上部のグラフがいびきの大きさを表すグラフです。
いびきの大きさは、静か、軽め、大きめ、激しいの4段階で分かれています。
そして、下部には、就寝時間やいびきをしていた合計時間、そしていびきスコアが表示されます。
このいびきスコアは、低いほど良好という事になります。(なお平均値は25との事なので、筆者のスコアはかなり悪い事が分かります)
最下部には、睡眠メモとしてその日にとった対策がアイコンで記載されています。
この対策というのは、いびき対策として推奨されているものが一覧化されており、就寝時に対策をする場合は、下記のように対策を選択した上で就寝する事で、どの対策が実際に効果があったかがよくわかります。
その他には、要因の設定も可能です。
要因とは、いびきが発生しやすい状況、発生しにくい状況があったかどうかを自己申告型で設定が出来ます。
例えば、飲酒をしていた場合は、いびきが起きやすいので、設定していた日にスコアが高くなった場合は、飲酒を抑えればいびきが軽くなる可能性が高い事が分かります。
■自分の知らない世界がそこにはある
それでは、「いびきラボ」におけるゲーミフィケーション要素についても触れたいと思いますが、今回フォーカスを当てたいのは、ただ一つ、フィードバックについてです。
フィードバックとは、プレイヤーの行動に応じた状況が可視化されるなど、行動結果を実感する為の要素です。
これにより、自分の行動が良かったのか悪かったのか、どのくらい良かったのかを実感しやすくなり、その結果「もっと良い行動をしたい」という欲求が生まれやすくなります。
「いびきラボ」においてのフィードバックは主に下記です。
・就寝時のいびきの状況をグラフで可視化
・いびきの大きさを4段階で集計しスコア化
・対策や要因との因果関係の可視化
・録音された激しいいびきの視聴
筆者が特にインパクトを受けたのは、最後の”録音された激しいいびきの視聴”です。
グラフやスコアを見るだけでも十分実感は出来たものの、やはり生のいびきの音を聞ける事で危機感が何倍にも膨れ上がりました。
一般的なフィードバックは見た目で実感できる可視化ですが、視聴という手段は聴覚で訴えかける為、また一味違います。
重要なのは、プレイヤーの行動に対しての結果を最大限実感させ、良い行動に対してのモチベーションを高める事です。
その意味で、「いびきラボ」における最大の実感手法は、視聴であることは間違いないと思います。
今回は、ゲームの要素は無いアプリの事例でしたが、利用者のモチベーションをコントロールする為の手法としては、非常に参考になるアプリだと言えます。
なにより、今まで一度も聞いたことが無い自分の”いびき”を実感できるのは、なかなか新鮮であり、衝撃的でもあります。
”自分の知らない世界”を知る勇気がある人は、是非一度試してみてください。
◆「いびきラボ」はこちら
いびき対策アプリ (SnoreLab)
https://itunes.apple.com/jp/app/id529443604
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.snorelab.app&hl=ja