ゲーミフィケーションで効率的な避難行動が学べるアプリ「防災GO®️」

みなさんはもし地震や津波、大雨などの災害が発生したとき、一体どこに避難すればよいのかご存知ですか?いざというときに慌てないように、自宅や勤務先の近くにある避難場所と安全な避難ルートをしっかり確認しておくことが大切です。

今回は災害に遭ったときの効率的な避難行動を、ゲームを通して楽しみながら学べるアプリ「防災GO®️」をご紹介します。なお現在はアプリはクローズされていますが、ゲーミフィケーションを活用した防災アプリの有用な事例のため、ぜひご一読ください。

 

防災GO

 

[出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000047155.html]

 

■位置情報データと地域の防災情報を組み合わせたアプリ

「防災GO®️」は福岡工業大学社会環境学科の上杉昌也准教授と森山聡之教授が、株式会社CTIグランドプラニングとともに開発したスマートフォン向けのアプリです。各地域の正しい避難経路や避難場所が地図データとして登録されています。

[出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000047155.html]

 

■実際に現地を歩いて明確に避難ルートを把握

ユーザーはアプリの地図上に表示される、身の回りの危険箇所や避難所などを実際に歩いて見て回り、現場で出題される防災に関するクイズに回答することで、正しい避難経路や避難場所を学べます。

 

[出典元:https://www.fit.ac.jp/news/archives/3345]

 

 

■浸水想定シミュレーションで水害を疑似体験

水害が発生しやすい地域を把握するには、各自治体などが出しているハザードマップが有効です。しかし、ハザードマップだけでは災害の想定をリアルに感じることはできません。「防災GO®️」は現地でアプリを使用することで、洪水などの際に、今自分がいる場所が実際にどれくらいの範囲まで浸水する危険があるのか、疑似体験しながら確かめることもできます。さらに、自分がとった避難行動を分析し、スコア化してくれる「逃げログ」機能の開発も想定していたそうです。

 

[出典元:https://www.fit.ac.jp/news/archives/3345]

 

 

■個人やチームがランキング機能で競い合う

「防災GO®」では、ゲームをプレイした回数や、各地のスポットでクイズに正解した数に応じてポイントが付与されます。そしてプレイヤーが、そのポイントによるランキングを確認できる機能があります。このランキングはチーム単位としても確認することができるため、学校や地域のコミュニティで行う防災訓練で、参加者の競争欲求を刺激して能動的な参加を促すために活用できます。

 

[出典元:https://www.fit.ac.jp/news/archives/3345]

 

 

「防災GO®️」におけるゲーミフィケーション要素のまとめ
・POINT1:防災に関するクイズを用いてユーザーの「好奇心欲求」を刺激し、避難場所や避難ルートを事前に把握する動機を生みだす。
・POINT2:洪水時の浸水状況などのシミュレーションをすることで、実際の災害時の様子をリアルに「擬似体験」できる。
・POINT3:個人やチームがポイントを競い合うランキング表示で「競争欲求」を刺激し、アプリを使用した防災訓練などへの能動的な参加を促す。
 

 

まとめ

災害時に素早く適切な判断を取るためには、日頃から災害に関する正しい知識を理解し、身に付けることが必要です。「防災GO®️」ではクイズ形式のゲーム感覚で防災知識を学べるため、より積極的に楽しみながら学ぶことができます。

防災に関する学習にゲーミフィケーションを活用したアプリの事例としてご紹介しました。