京都市観光協会は、新型コロナウィルス感染症対策宣言(ガイドライン)に基づいて発行する「宣言事業者ステッカー(観光事業者用)」の利用を申請した観光事業者の衛生対策を応援・評価するための国内初の取り組みとして、「きょうの安心・明日の笑顔~新型コロナウィルス感染症対策・応援プロジェクト」を実施しています。
京都市観光協会HPより抜粋「きょうの安心・明日の笑顔~新型コロナウィルス感染症対策・応援プロジェクト」のイメージ
Synoは、本取り組みにおいて、店舗・施設利用者(市民または観光客)から継続的にアンケート回答を収集し、回答に対する報酬の付与、回答結果の集計や可視化、観光事業者に対するデータ共有までの一連のプロセスを最適化するために、Synoが自社開発する訪日リピーター獲得CXプラットフォーム「Okaeri *1」をカスタマイズし、京都市観光協会や各観光事業者のオペレーション負担を最小化し、新型コロナウィルス衛生対策の強化やサービスなどの質を改善することができる観光客CXアンケートプラットフォームを構築します。具体的には、観光事業者が顧客のニーズや満足度などの顧客体験(CX)を理解し、すぐさま施策に繋げられるようにするために、回答結果をリアルタイムで集計・可視化するダッシュボード(Syno BI *2)を各観光事業者に対して提供します。
各事業者に提供するダッシュボードのイメージ
今後の展開①:「Survey for Good:また、おこしやす」との連携
この度、Synoが京都市及び(公財)京都高度技術研究所よる「スタートアップによる新型コロナ課題解決事業」として採用して頂いた「Survey for Good:また、おこしやす」と、本取り組みの連携を目指します。「Survey for Good:また、おこしやす」と連携し、With/Afterコロナにおいて、京都を訪れる観光客(訪日観光客も含む)がアンケートを通じて、新型コロナウィルス関連の復興事業に寄付することができる仕組みの構築を目指します。
Survey for Good:また、おこしやすの概念図
今後の展開②:京都市観光協会統合データベースの構築
今回の取り組みで収集する市民・観光客アンケートと、京都市観光協会が既に収集しているデータ(宿泊客数、位置情報や公開情報)や、Synoが収集するデータを統合し、包括的なデータベースの構築を目指します。
京都市観光協会統合データベースのイメージ
京都市観光協会DMO企画・マーケティング専門官の堀江氏は、以下のようにコメントしています。
「これまで京都市観光協会では、市内宿泊施設のご協力のもとで宿泊客数統計の発表を行うことで、京都観光の状況をいち早く把握するための情報提供に取り組んでまいりました。今回の取り組みは、これまでの宿泊客数という量に関する指標だけでなく、衛生対策やサービス品質という質に関する指標を網羅的に収集するという点で、画期的な取り組みとなります。これが、店舗・施設におけるデジタル技術の活用の一助となり、京都の観光産業の生産性向上や、安心・安全に旅行できるイメージの形成につながることを期待しています。」
一方、Syno Japan株式会社代表取締役である長野は、「京都の観光業界が抱える、観光事業者のデジタル化と、混雑やマナー等のBeforeコロナの課題、そしてコロナ禍の衛生対策における課題の解決策となる国内初の取り組みに、京都が誘致に注力するITスタートアップ企業の一社として参加させて頂き、非常に光栄です。With/Afterコロナの復興を必ず遂げるであろう観光業のモデルケースとなるような仕組みを引き続きご提案していく所存です。」とコメントしています。
■ *1 Okaeri :https://synoint.jp/okaeri/
■ *2 Syno BI :https://synoint.jp/syno-bi/
【Syno Japan株式会社 概要】
Syno Japan株式会社は、ゼロパーティデータプラットフォームSyno Cloudを開発する北欧発鎌倉ITスタートアップです。ゼロパーティデータの収集からファーストパーティデータとの連携、共通IDでのデータ一元管理、分析、可視化や活用までを効率化するプラットフォームを構築します。「既存を問い直す、越境を」の理念の下、既存の仕組みを見直し、次世代のデジタルマーケティングを実現するためのSyno独自のソリューションを提供しています。
■会社概要
代表者 :代表取締役 長野 草児
所在地 :神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目8−1山口ビル3F
設立 :2016年1月
資本金 :100万円
業務内容 : グローバルリサーチ、カスタマーエクスペリエンス(CX)、デジタルマーケティング分野における消費者データの収集、プロセッシング、レポーティング、活用を効率化するデータプラットフォームの開発
URL :https://www.synoint.jp