【イベントレポート】スタートアップ企業のピッチイベント「第2回スタートアップ・メンタリング・プログラム 〜シリコンバレーへの挑戦〜」を開催

  • 2021年1月13日
  • 2021年1月13日
イベントレポート
当日は、NBCの審査を通過した企業6社がピッチプレゼンを実施し、株式会社Ubicomホールディングス 代表取締役社長でNBC理事の青木正之氏、株式会社MS-Japan 代表取締役社長の有本隆浩氏、株式会社識学 代表取締役社長 安藤広大氏、株式会社クリーク・アンド・リバー社 代表取締役社長でNBC会長の井川幸広氏、アートグリーン株式会社 代表取締役 田中豊氏、そしてfabbitの田中保成が参加し、その場でメンタリングを行いました。



1社目は、東京工業大学発ベンチャーのGoMA株式会社の代表取締役の平賀良氏がピッチを行いました。同社は、非接触型検温機やバイタルデータを取得できるスマートウォッチ向けアプリなどのソフトウェア開発事業を展開しており、本ピッチでは、行政職員の労働負担を軽減する「LINE通報システム」について紹介しました。このシステムは道路の破損などの公共インフラの異常をLINEを通じてタップするだけで通報できることが特徴です。GoMA株式会社では、自治体向けサービスを切り口に、将来的にはLINE上で利用できる支払・予約・ブラウザ・相談などの機能をひとつのパッケージとして民間企業へ展開すること、そして蓄積したデータを活用するマーケティング企業へ成長していきたいというビジョンを語りました。



2社目は、ゲーミフィケーションとAIを活用した釣果記録アプリFish Rankerを開発するSIIG株式会社 代表取締役の谷川奨氏がピッチを行いました。Fish Rankerはタップをするだけで釣果の記録と仲間との共有ができるほか、近くの釣果情報を知ることができるアプリです。楽しみながら投稿してもらえるように、魚種やサイズ、投稿回数によって称号を与えたり、ランキングを表示したり、ゲーミフィケーションの要素を取り入れている点が他アプリと異なるといいます。今後は、スマホカメラを使って魚の大きさを計測したり、魚種を判別したりできるAIを開発しています。さらには、蓄積したデータをもとに統計データを有料で提供するほか、Eコマースとの連携を通じて、マネタイズを行っていくというビジョンが紹介されました。



3社目は、リハビリテーション業界でのセラピストの教育環境の変革を目指すRehatech Links株式会社の代表取締役社長兼CEOの大北潤氏がピッチを行いました。同社の提供するリハデミーは、リハビリ業界最大級の教育プラットフォームとして、専門家が監修した、教育背景の揃ったコンテンツをカリキュラムとして系統立てて提供しています。知識、情報収集力、総合判断力、技能、態度という5つの項目よって能力を定義し、個々に合った最適な教育コンテンツを提供することで、理学療法士、作業療法士の技量を高めていくことができます。大北氏は、今後、介護、整体、医師・看護師・准看護師の教育市場へも広げていくと語りました。



4社目は、シンガポールに拠点をDigital Entertainment Asset Pte.Ltd.のCo-CEOである椎名 茂氏がピッチを行いました。同社では、インターネット上の情報のように価値を交換できるブロックチェーン技術を活用した循環型経済を組成することを目指しています。その一例として、ゲームをプレイした人に暗号資産を供給し、その暗号資産を使ってゲームキャラクターなどのデジタルアートを購入してもらい、その購入で得た収益をゲーム会社だけでなく、クリエイターにも分配するという仕組みを紹介しました。暗号資産取引所への上場もしており、同社のプラットフォーム上では、著名漫画家のアート作品もデジタル化して取引しています。現在のユーザーは15万人を超えており、2021年には100万人のユーザー突破を目指していると語りました。



5社目は、日本で初めて弁護士費用を対象にした保険「Mikata」を提供するプリベント少額短期保険株式会社 代表取締役の花岡 裕之氏がピッチを行いました。健康保険のように、日常生活や事業で法的なトラブルが起きた場合の担保をする保険を提供しています。通常、弁護士に依頼する場合は着手金に加えて、成功報酬もかかるため、少額の案件では弁護士には依頼しづらかったといいます。この保険では、一定の割合を支払うだけで弁護士への相談や委任できます。ピッチでは偶発的な事故や売掛金のトラブルでの解決事例を紹介しました。中小企業、個人事業主やフリーランスなどの顧問弁護士を雇えない人たちを対象にしており、今後はIPOを目指していると語りました。



6社目はアフリカで配車アプリのドライバー向けにアセットファイナンスを行う株式会社HAKKI AFRICAの代表取締役の小林嶺司氏が、ケニアのナイロビからピッチを行いました。ケニアでは多くの人が信用不足で銀行のローンが組めないため、車の所有率は2.4%だといいます。同社では、UberやBoltといった配車アプリのドライバー向けに、売り上げデータや走行データ、GPS情報、そして同社独自の信用スコアデータなどを元にした与信基準を活用した、中古車ファイナンスを行っています。同社では、7年後の銀行登録を目指して事業を展開しており、努力が報われないことから努力することをあきらめる人がいるアフリカで、誠実な努力が公平に報われる世界をつくりたい、と語りました。


メンターからは、アイデアや熱意を評価する声が上がったほか、各社のビジネスに非常に大きな期待や関心ががうかがわれました。また、魅力あるビジネスモデルであるからこそ、よりスケールするために何が必要であるか、厳しい指摘と、打開するためのアイデアなど、熱のこもった言葉が送られました。


fabbitでは、コワーキングスペースやレンタルオフィスの運営に加えて、スタートアップ企業の成長支援も行っています。これからも、多種多様なイベントや交流会を開催し、最先端の情報やビジネストレンド、さらには事業に役立つ情報をお届けしてまいります。なお、fabbit会員サイトでは、本イベントを含む過去の動画を公開していますので、ぜひご覧ください。

また、fabbitが開催するイベント情報は下記をご覧ください。
https://fabbit.co.jp/event/

以上


【fabbitの概要】
fabbitは政府の提唱する「日本再興戦略2016」(現「未来投資戦略2018」)の趣旨に賛同し、「スタートアップ企業」や「中小企業の第二創業」の支援およびコワーキング・レンタルオフィス施設fabbitの運営を行っており現在国内23カ所、国外23カ所の拠点を有しており、会員数は10,000名以上に上ります。 

※2020年12月末時点。数字は累計、変更になる可能性があります。
会員数・・・fabbit、Compass、及びグループ出資会社を含みます。
拠点数・・・グループ出資先のWorkbarを含んでいます。


【株式会社システムソフトの会社概要】
代表者:代表取締役社長 吉尾 春樹
本社所在地:東京都千代田区大手町二丁目6番1号 朝日生命大手町ビル2階

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