製品化決定!『第1回 全日本ゲーミフィケーションコンペティション』特別賞受賞者エド・はるみさんインタビュー


先日、”ゲームの理論やノウハウを活用した社会問題解決”をテーマにしたコンペティション、慶應義塾大学 社会&ビジネスゲームラボ主催・株式会社オルトプラス協賛『第1回 全日本ゲーミフィケーションコンペティション 〜presented by慶應義塾大学 社会&ビジネスゲームラボ〜』が、開催されました。

今回は、特別賞受賞者のエド・はるみさんに、作品に込めた想いや、誕生秘話、今後の展望についてインタビューさせていただきました。

最後に、製品化決定のお知らせと、製品版に向けてテストプレイにご協力いただける参加者の募集について記載しておりますのでぜひご一読ください!

 

【作者紹介】

エド・はるみさん

テーブルに肘をついている子供

中程度の精度で自動的に生成された説明

明治大学文学部卒業。2016年4月に慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)修士課程に入学し、2018年3月に修士号を授与された。

小学生時代からの夢であった女優を志し、劇団「円」養成所へ入所。

1981年(17歳)森田芳光監督のデビュー作である映画『の・ようなもの』のオーディションに合格し、 映画初出演で、デビュー。そこから約20年、新劇女優の道を歩く。
2005年「新劇」→「笑い」へと、人生の舵を大きく方向転換。
2005年4月 吉本興業養成所【東京NSC】11期に入学(1年間、無遅刻無欠席で皆勤)。
2006年卒業時、およそ200人の同期の中を勝ち抜き、4月 新宿「ルミネ」で舞台デビュー。同年7月 日本テレビ『エンタの神様』に出演。
2008年 12月【2008年・流行語大賞】を、「グ~~!!」で受賞。

現在はタレント活動のほか同大学院にての研究や商品開発・講演活動を精力的に行っている。

 

【作品紹介】

 

テーブルの上にある数種類のパンフレット

自動的に生成された説明

 

特別賞受賞作品「Oh!そうだったんだ!Game」とは?

「相手にも相手の事情がある」ーー。これをこのゲームを通じて知る事で、

「何か相手にも理由があるのかも知れない」と考える癖づけが出来、日頃から相手とより良いコミュニケーションができるようになることを目的とする。

「第1回 全日本ゲーミフィケーションコンペティション」2次審査発表資料より引用

 

ゲームを通じて伝えたい、“相手を思いやる”ということ

ー特別賞の受賞、おめでとうございます! 今回ご応募された作品にかける思い、こだわりのポイントはどこですか?

 

アドラーの「人間の悩みのほとんどは人間関係である」という有名な言葉があるんですけれども、どんな時代でもどんな世の中でも、結局人は人と関わることで幸せや苦悩を味わう社会的な動物であると。それを認めた上で、じゃあその他者との関わりをどうするのか?そして日常は、そうした自分と他者との関わりのシーン1つ1つの積み重ねではないかと。

でも時にはその意思が互いに通じなかったり誤解が生じたりして、そこで悩ましさが生まれてくる。それは現実に多々あることですよね。

けれど大人になると、子どもの頃のように素直に自分の気持ちを話したり、すぐにごめんねと言い合って誤解を解き合うことはなかなか出来ません。だからちょっと行き違いがあっただけで、「もういいや」と連絡を取らなくなったり、ほんの少しの誤解なのに、「あの人ってホントはこうだったんだ」と疎遠になってしまったり…。

 

ー悲しいですね……。

 

そうですよね。

例えばちょっとした言葉の行き違いも、たまたま言葉足らずだったりしただけで、悪意はないのにその人のことを苦手だわと排除して、自分の気の合う人とだけコミュニティを作ったり。それも1つの生き方だとは思いますが、でもそれはどうなのかなぁという思いもあるんです。ちょっと厳し過ぎるというか、許す間口が狭すぎないかなという…。

もっと何か関わり方がお互いに寛容であったり、許しあったり、ゆっくり理解しあったり。そんなあり方の方が、生きていることが嬉しい!と思えるんじゃないかと。

この『Oh!そうだったんだ!Game』では、そんなことをできるだけゲームの中で体現できるように設計しています。互いの事情を後に知る機会を得て、「え?そうだったんだ!じゃあちょっと言い過ぎちゃったかな…」「なんだ!そうだったの?だからあんな風に言って来ていたんだ」と、あらためて相手のことを理解し直せるというか。

でも現実世界の中では、難しい。でも、そうした思いを諦めたくない。何とかもっと良いコミュニケーションを取り合える仕組みを作れないだろうか?そんな熱い思いで、私は大学院(慶應SDM)に入ったんですけども、これも「論文を書く」ということで終わらせたくなかったんですね。

アカデミックに研究したことをじゃあどう日常に具体的な形としてつなげていくか?ということが自分の残りの人生のテーマの1つだもと思っていて、立証した論文をエビデンス(根拠)にしながら、実際に形あるものに落とし込んでいきたいなと思いがありまして。その実現化の1つが、今回のこの『Oh!そうだったんだ!Game』ゲームでした。

ゲームだったら、人間関係を何度でもやり直しができます(笑)。

 

ーたしかに、ゲームならリセットできますよね。

 

はい。何度もできるので失敗も出来ますし、他の人と盛り上がったり、評価し合ったり…そういう現実では出来ないことを、ゲームだと心置きなく試すことができます。
そしてまた、ゲームを離れた時に、しみじみする思いというか、相手に対してああそうかという気づきが後からじわじわ押し寄せて来て、それを現実の実際のシーンでやってみたり。
仮想体験というか、それはゲームだからこそ出来ることだなと。そんなことが活かせるゲームになればいいなという思いがこの作品にはあります。

 

ーあたたかい思いを、ありがとうございます! やっぱりエドさん自身の体験がきっかけになって、「相手にも相手の事情がある」ということを思いやる、というところをテーマにされたんでしょうか?

 

そうですね。

例えばそれは、私自身が相手の方に対して思ったということもありますし、私自身も「わかってほしいな」という、両方の思いがあります。エピソードで言うと、うーん…例えば、先日電車に乗っていまして、自分が降りたい駅が近づいてきて、でも自分が立っている位置の反対側のドアから降りなきゃいけないということがあったんですね。

そうした時、自分の目の前に立っている方に「すみません」って声をかけたんですけど、全く動いてくれないんです。
「ん?どうしたんだろう?」と思って、その方をふと見ると、耳にイヤフォンをしていて私の声は全く聞こえていなかったんですね。

そこで「あ、そんな理由が!」って思えたんですけど、それが分かった時、実は世の中の人間同士、そういう行き違いや勘違いって、じつは沢山あるんじゃないかと閃いたんです。

やっぱり聞いてみないとわからなかったり、又、相手にも自分にもそれぞれの事情があって言えなかったり、みんな抱えているものがあるんだろうなと。

そういうことがきっとお互い山程あるんだろうなと、あらためて気づかされました。

 

目標やゴールを設けることの大切さ

ー今回、特別賞を受賞されていらっしゃいますが、ご自身では自己評価のほどっていかがでしたでしょうか?

 

そんな自信のほどは……! 
でも、賞を取れたらいいなという熱い思いはありました。
本当にコンペの存在も直前に知って、いや無理だろうなと。

ゲームを作るなんて初めてですし、けれどやれるところまでは頑張ろうと思い直して、実際途中で作っている様子は自分のYouTube(※「エド先生のYouTube」)で撮ってアップもしているんですけど、とにかく熱い想いはありました(笑)!

やっぱり賞をいただけるって自分の励みにもなりますし、ほかの方へのアピールや説得力にもなりますので、受賞できてとても嬉しかったです。

 

ーコンペの存在をご存知になられたのはギリギリだったんですね! では、以前から制作には取り組まれていたのでしょうか?

 

実はこのゲームは2年前から取り組んでいました。でも正直、途中の設計が本当に難しくて。モノを作るって、完成までのモチベーションを持続させるのが凄く大変なんですよね。
商業的な〆切があるわけじゃないですし、自発的にやっていたことだったので。
だから、ある程度のところまでは出来ていたんですけど、ここからどうしようという感じではあったんです。
なので今回のコンペティションがあったことで、その〆切までに完成させなきゃと思えましたし、その上こうして賞もいただけて、本当にありがたいです。

 

製品化決定! 製品版プロジェクト始動にかける想い

ー当コンペをきっかけに、株式会社オルトプラス・慶應SDMさまとエドさんがタッグを組んで現在は製品版を製作中とのことですが、製品版に向けての想いをお聞かせください!

 

言うのは簡単、でも成すのは簡単じゃない人間関係を、ゲームを通して楽しむことで、現実の人間関係がさらに良いものになっていたらイイなという思いがあります。そしてこのゲーム『Oh!そうだったんだ!Game』を、沢山の色んな方が楽しんでくれて広まってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

ー最後に、この作品を届けたい方々へ一言くださいませ!

 

<人生ゲーム>や<オセロ>のように誰でも出来て、子供の頃にやっていても大人になってもまたやりたい!と思われるような息の長いゲームに一歩でも近づけたらと思っています。そんなゲームを目指して皆さんのお力を借りながら作っていきたいですし、皆さんに手にしていただいて、このゲーム楽しい!と言っていただけるように頑張りますので、どうか皆さん、ぜひ応援してください! 

よろしくお願いします!

 

インタビュアーコメント:

作品への熱い想いをお聞かせいただき、ありがとうございました!
インタビュー中にもお話に挙がりましたが、現在エドさんは当コンペにご応募いただいた作品『Oh!そうだったんだ!Game』製品化に向けて絶賛製作進行中!
そこで、製作過程のβ版テストプレイにご参加いただける方を募集しております。

テストプレイにご協力いただける方は、以下のフォームよりお申し込みくださいませ。

▼「Oh!そうだったんだ!Game」テストプレイ参加申し込みフォームhttps://share.hsforms.com/18HkiEi3bRlqfZWJeWTisyA3jtte

ご応募いただいた方の中から、当選者にのみご連絡させていただきます。
何卒、ご理解・ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。