概要
最先端のAl技術と脳科学を活用し、個人が持つ「眠った才能」を引き出すプログラムを研究開発するAwakAppグループ(グループ代表:塩飽 哲生)は、健全な青少年の育成と児童福祉の増進を図り、もって社会の発展に寄与することを目的とする公益社団法人日本PTA全国協議会(会長:後藤 豊郎)と連携する一般社団法人地域創生応援団と、LLM技術を活用した家庭学習アプリ「AIチューター」を通じて教育格差問題に取り組むための業務提携を行います。この提携により、高品質の家庭学習教育プログラムを低価格で提供することを目指し、教育の機会均等の実現と日本の教育水準の向上に貢献します。
解決すべき課題
経済格差から生じる教育格差を、少子化の進行がさらに加速させる
日本の家庭における教育格差の増大は、今後もさらに深刻化していくことが示唆されます。その最大の理由は、少子化に伴う子供一人当たりにかかる教育費の増大です*1。少子化により学生数が減少すると、教育サービス提供者間の競争が激化し、高品質なサービスのコストが増加します。これは塾や予備校、家庭教師などの教育支援サービスの価格上昇につながります。さらに親は限られた子どもに高品質な教育機会を提供したいという気持ちが働くため、教育費の上昇に拍車がかかります。
一方で大多数の家庭で、追加の教育費の負担をすることは難しい状況にあります。世帯年収が低い家庭ほど、教育費の負担割合が高くなる傾向にあることがわかっており、たとえば、年収が200~400万円未満の世帯では、教育費が収入の26.7%を占め、400~600万円未満の世帯でも21.1%に上ります*2。これらの家庭では、追加の教育費をかけることが、ことさら難しい状況です。そして、世帯年収600万円以下の世帯が全体の80%を占めるため*3、大多数の家庭で、追加の教育費の負担は難しい状況にあると言えます。
以上より、教育サービスの価格は今後とも上昇傾向にあること、そしてそれらの教育費を負担できる家庭は、一部の裕福な家庭の子供だけに限られることから、経済格差から生じる教育格差の課題は、今後ともさらに悪化していくことが予想されるのです。
教育格差は世代を超えて影響を及ぼし、悪循環は好転することはない
教育格差が世代を超えて影響を及ぼし、悪循環を生み出す問題は、特に深刻です。経済的に恵まれない家庭の子どもたちは、高品質な教育を受ける機会が限られており、これが将来の職業選択や収入に大きな影響を与えることがあります。この状況は社会的な不平等をさらに助長し、経済的に困難な状況にある家庭の子どもたちが抜本的な改善を望むことをより困難にしています。
加えて、教育の機会が制限されることは、子どもたちの潜在能力を十分に発揮させないため、国全体の生産性低下や革新的な発展の妨げになる恐れがあります。教育格差はまた、犯罪率の増加や社会的不安定の一因となり得ることから、広範囲にわたる悪影響を及ぼします。
最も深刻な問題は、教育格差が世代を超えて影響を及ぼすことです。経済的に困難な状況にある親から生まれた子どもたちは、教育の機会に制約を受け、将来的にも貧困の連鎖から脱することが難しくなります。これにより、経済的な不平等が世代間で再生産され、悪循環が生じることになるのです。
解決方法
最新のLLM技術による教育格差へのアプローチ
世界中で注目されている最新の大規模言語モデル(LLM;Large Language Model)技術は、教育格差を解消するための革命的なツールとしての可能性を秘めています。
第31代ニューヨーク市学校長のチャンセラー、デビッド・C・バンクス氏は、教育における大規模言語モデル(LLM)の使用について、生徒と教員の双方の支援に重要な可能性を秘めていると発言しています。現在、ニューヨーク市立学校は、各学校でのAIの成功事例を集め、地区全体の教師間で知識を共有する取り組みを展開しています。さらに、AIの社会的影響について生徒を教育し、社会経済的格差の拡大を防ぐために、その恩恵が公平に分配されるようにすることにも焦点が当てられています*4。
また従来のルールベースのAIを用いた教育アプリは、一般に、規則性が明確で、答えが一定のタスクに適しています。たとえば、基本的な算数や文法の練習、単語の暗記など、明確な正解が存在する分野では効果的です。しかし、これらのシステムは、教材や学習方法の多様性、個々の学習者のニーズに柔軟に対応する能力に制限があることが多いです。
一方、LLMは複雑な言語処理能力を持ち、より幅広い文脈での適用が可能です。これにより、論理的思考、批判的思考、問題解決能力、創造性などの発展を支援することができます。例えば、複雑な文章の理解や議論の構築、創造的な作文などの活動において、子供たちに新しい視点や深い洞察を提供することが可能です。
最新のLLM技術を搭載したAIチューターとは
AIチューターは、わからない問題や解説を写真で撮影し、LINEに送信するだけで、その場で疑問を解決してくれるパーソナルな家庭教師アプリです。
対話形式で行われるため、教科書や問題集の解説で、読んだだけでは理解できないポイントもピンポイントで教えてくれます。
さらに、私が解いた内容を写真で送れば、その解答の添削も受けられます。
現在、25,000人のユーザーがこのアプリを利用しています。ユーザー調査(n=56)によると、
- AIチューターを使う以前は、わからないことを放置していた子どもたちが6割いたのが、AIチューターを使用後は7割の子どもたちがわからないことを77%解決しています。
- さらに79%の子どもたちが勉強が前よりも楽しくなったと回答し、
- 93%の子どもたちがAIチューターの使用により成績が向上すると感じる
と報告しています。
そしてこのAIチューターは、単に勉強の質問や疑問を解決するだけでなく、将来の夢や進学先の選択、さらには進路指導にも対応しています。また、友達や家族との人間関係に関する悩みにも対応する機能が備わっており、生徒の学業以外の面でもサポートを提供します。これらの幅広い相談機能は、多くのユーザーにとって大きな魅力となっています。
さらに特徴は、生徒が前日に勉強した内容のサマリーを翌朝に提供することです。サマリーは生徒の努力や成長を強調し、早朝の学習、習慣化、難しい問題への取り組み、以前できなかったことへの成功などを含みます。こうしたポジティブなフィードバックは、生徒の自己効力感と自己肯定感を高めることを目指しています。
ChatGPTや一般に提供されているLLMサービスとの違い
下記に、AIチューターと、ChatGPTや一般に提供されているLLMサービスとの主な違いをお示しします。
- 98%の高回答精度:
Few-shot LearningやChain of thought promptingなどを含む独自のデータベースとアルゴリズムを使用し、98%の回答精度を実現(特願2023-185431) - パーソナライズ機能:
各ユーザーの学習データを分析し、個々のユーザーに合わせた解法や説明の仕方、使用する単語を最適化することで、効果的な学習を実現 - カメラ入力機能:
カメラ機能により、数式などの入力が困難な内容も簡単にシステムに入力可能 - ゲーミフィケーション機能:
勉強量に応じてコインやロールが付与され、楽しみながら学習できる仕掛けを実現 - オンライン自習室機能:
お互いに刺激を与え合うことで集中力やモチベーションを高める環境を提供。またユーザー同士で勉強開始時間を約束し、先延ばしにしがちな勉強時間を短縮する環境も用意 - ポジティブフィードバック機能:
生徒が前日に勉強した内容のサマリーを提供し、努力や成長を強調して自己効力感と自己肯定感を高めるアプローチを採用
PTA特別料金でAIチューターを提供、誰もが安価に最新の家庭教育サービスを利用可能に
AwakApp Japan合同会社と日本PTA全国協議会は、教育格差の課題解消を目指す新たな取り組みとして、AIチューターを2024年1月15日(月)より、PTA特別料金で提供することを発表します。
このサービスは、従来の「使いたい放題;月額11,920円(税別)」の料金体系に加えて、「PTA特別プラン;月額300円(税別)+従量課金」の特別料金プランが追加されます。
【PTA特別料金プランによる利用方法】
AIチューターのPTA特別開設ページには、プロモーションコードが掲載されています。このプロモーションコードをカード決済画面で入力することで、PTA特別料金でAIチューターサービスを利用することが可能になります。
この業務提携の目的は、経済的、地理的な違いに関係なく、すべての子供たちが高品質な家庭内での教育・学習環境を平等に受ける機会を提供することです。特別料金プランの導入により、より多くの家庭が最新のAIチューターを手軽に利用できるようになります。
AwakApp Japan合同会社 代表社員の塩飽哲生と、公益社団法人日本PTA全国協議会 会長 後藤豊郎は、この提携が社会全体の教育水準の向上に寄与し、将来の革新的な発展に貢献する重要なステップであるとの見解を示しています。
両団体は、この提携が長期的な教育格差の問題に対処し、教育の機会均等を促進する一助となることを期待しています。
この業務提携により、経済格差による教育格差を解消し、すべての子どもたちが平等に高品質な教育を受ける機会を提供することを目指しています。
これは、社会全体の生産性や革新的な発展に貢献し、世代を超えた教育格差の悪循環を断ち切る重要なステップとなります。
今後の展開:プロジェクトの実施における重要な取り組み
教育の究極の目的は、子供たちが自己の潜在能力を全面的に発揮し、自己実現を果たすことにあります。これには、知識の習得、批判的思考の育成、問題解決能力の向上はもちろん、自律心と社会的責任感の養成も含まれます。また、教育は、道徳的・倫理的価値観の教育に加えて、多様な文化の中で他者に共感し、協力する能力を育て、社会の責任あるメンバーとして機能するための基盤を築きます。
この大きな目標を達成するために、AwakApp Japan合同会社と日本PTA全国協議会は、教育の未来を革新するための取り組みを推進します。このプロセスでは、政府機関、官公庁、大学などの研究機関と積極的に協力し、教育システムの改善と子供たちの潜在能力の最大化を図ります。この連携により、教育の質を高め、子供たちが社会の中で効果的に機能するためのサポートを強化することが期待されます。
教育品質の保証: 当該プロジェクトでは、AIやLLM技術が教育品質を損なわないことを最優先に考えます。これを実現するために、大学の専門家との共同研究を行い、教育成果に関する客観的な効果測定を実施します。定期的なモニタリングにより、学習効果を継続的に評価し、人間の教師とAIの最適な連携方法を模索します。これにより、AI教育が質の高いものであることを保証します。
プライバシーとセキュリティの保護: プライバシーとセキュリティは当プロジェクトの重要な柱です。データの収集と使用に関する透明性のある方針を掲げ、最新の保護措置を導入します。また子供たちの自尊心を尊重し、親と子供のデータに関する権利関係を明確にし、安心してサービスを利用できる環境を提供します。
社会的相互作用とコミュニティの促進: AIツールが単に知識を提供するだけでなく、社会的相互作用とコミュニティの形成を促進するよう設計します。グループ活動やディスカッションを通じて子供同士の交流を深め、定期的にリアルで会うイベントを企画します。また、グローバルに活躍するエキスパートのウェブ講演会を定期的に開催し、子供たちに刺激とモチベーションを提供します。
テクノロジー依存の管理: テクノロジー依存を適切に管理し、学習者の健全なバランスを保つための施策を実施します。スクリーンタイムの管理、対面学習との組み合わせ、非デジタル学習活動の推奨などを通じて、学習者の全面的な発達をサポートします。また、時間を浪費しがちなアプリケーションの利用を制限する機能の開発も検討します。
アクセスの平等とインクルージョン: すべての生徒がAI教育ツールに平等にアクセスできるよう、経済的障壁を克服するための奨学金や補助金の提供に取り組みます。教育の機会はすべての子供に平等に与えられるべきであり、当プロジェクトはこの原則を堅持します。
組織概要
日本PTA全国協議会
- 概要:
公益社団法人日本PTA全国協議会は、都道府県・指定都市64協議会により構成する保護者と教職員の全国組織です。日本最大の社会教育関係団体として、子供たちの健やかな成長と教育環境の向上、社会教育及び家庭教育の充実・発展のために積極的に活動しています。 - 会長:後藤 豊郎
- 住所:東京都港区赤坂7丁目5-38
- HP:https://www.nippon-pta.or.jp/
一般社団法人地域創生応援団
- 概要:
児童・生徒の健全育成、PTA活動の充実、および学校支援を目的として、地域や事業活動を行う企業を巻き込むことにより、物心両面のサポートを提供します。このようなサポートは、子どもたちの良い生活習慣や社会貢献活動への支援に留まらず、企業の社会貢献活動や企業連携の拡大にも大きく寄与します。 - 理事長:尾上 浩一
- 住所:東京都港区青山2丁目2番15号WIN青山531
- HP:https://chiikisosei-oendan.com/
AwakAppグループ
- 概要:
最先端のAl技術と脳科学を活用し、個人が持つ「眠った才能」を引き出すプログラムを研究開発し提供します。 - 代表:塩飽 哲生
- 日本法人:AwakApp Japan合同会社
- 住所:東京都港区新橋1-12-9 新橋プレイス6F スペシャリスト・ドクターズ(株)内
- HP:https://www.awak.app/
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引用元:PRTimes
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000118976.html
家庭学習アプリ「AIチューター」を提供するAwakAppグループは、日本PTA全国協議会と連携する一般社団法人地域創生応援団と業務提携を発表