回転寿司にもゲーミフィケーション!「くら寿司」のビッくらポン

  • 2020年8月13日
  • 2024年4月4日

くら寿司にある、食べたお寿司5皿で1回チャレンジできるガチャガチャ「びっくらポン!」の事例をご紹介いたします。

※出典元 https://1201.yokohama/kurazushi-bikkura-pon-report/ より

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目次

▷子供に大人気の「びっくらポン!」

▷タッチパネルorスマホでの操作

▷まさにソーシャルゲームのガチャそのもの

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■子供に大人気の「びっくらポン!」

回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくら寿司株式会社の「ビッくらポン!」は、5皿に1回ゲームに挑戦でき、「当たり」が出るとオリジナル景品が入った「カプセルトイ」がもらえる子どもに人気の施策です。

過去にはスターウォーズ、名探偵コナンなどのコラボを実施しています。

■タッチパネルorスマホでの操作

食べ終えたお皿をテーブルに設置されている投入口に入れると計測をされる仕組みで、集計後、タッチパネル上で、抽選の演出が開始、「あたり」の場合は商品がもらえる仕組みです。

一方、くら寿司のアプリを使って注文をすると、スマホアプリ内で抽選が行われるのですが、テーブルにある投入口に入らない丼メニューやサイドメニューなどもカウントされるので、お得とされています。

少しでも安価で子供を満足させるために、スマホアプリのインストールをした親御さんが多くいたのではないかと推測できます。

■まさにソーシャルゲームのガチャそのもの

※出典元 http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/news/2020071401.php より

分岐点としては

  1. 5皿で1回の抽選にあたるかどうか
  2. 当たった場合もどの景品が手に入るかわからない
  3. 同じ景品が手に入る可能性がある

体感として、上記画像の「超レアのマグネット」を手に入れたい場合、500個に1個と記載されているので、数万円かける覚悟は最低限必要に思います。

また、すべての景品を手に入れたいというコンプリート欲求も満たすとなると、いったい何皿のお寿司を平らげればいいか途方に暮れます。

一見、だれがそんなにお金を投入するのかという確率設定ではありますが、

5皿で一回抽選できるため、3皿、4皿で終わらず、もう一皿食べようという気持ちの醸成の効果であったり、「あたり」の演出もただ「あたり」か、「ハズレ」かだけでなく、パチンコの演出のように数パターン用意されているなど、継続して注文(継続して課金)させる効果や仕組みがあるので、自然と多くのお客様がゲームに参加するのだと思います。

まとめるとポイントは下記の3点となります

・POINT1:5回に1回の抽選というサンクコスト効果を生み出す仕組みでいつもより少しだけ多くの注文(課金)をしたくなる

・POINT2:目標(超レア商品)が明示されている為、一部の熱狂的なグッズのファンが報酬コンプリートするまで、来店し注文(課金)し続ける

・POINT3:期間ごとにコラボグッズを変えては投入を繰り返し新鮮さを維持している

上記3つの点から、本事例はソーシャルゲームにおけるガチャのシステムと良く似た施策と言えます。

単にお金を使うだけでなく、お寿司を平らげるというハードルがあるので、期間中に一回だけでなく、数回店に足を運ぶご家族も多いように思います。

また、今お子様が小学生ぐらいと考えると、ソーシャルゲームのガチャに慣れている世代が親御さんということも相まって本施策の効果を上げる要因の一つと言えるのではないでしょうか。

■無添くら寿司 オフィシャルページ

https://www.kurasushi.co.jp/