大事な人の誕生日、何かの記念日など、プレゼントを渡す機会は人それぞれだと思いますが、なかでも
カレンダーにも組み込まれ、公式行事となっている、母の日、父の日。
毎年やってくるこの日のギフトには皆さんも頭を悩ませるところではないでしょうか。
そんな悩みを感じることなく、フラワーギフトの購買に成功した花キューピット株式会社様の事例を紹介いたします。
■母の日だけではない!?
○○の日プレゼント診断とは、花キューピット株式会社様のネット通販サイト「インターネット花キューピット」
内にあるコンテンツです。質問に答えていくと、おすすめのフラワーギフトを提示してくれるサービスです。
母の日フラワーギフト購入の際に診断コンテンツ導入をしたところ、コンバージョンが上がったという記事を目にし、検索をかけてみたところ…
母の日だけでなく、父の日、敬老の日も同様のコンテンツを導入されていました。
■このスピード感は一見の価値あり
敬老の日プレゼント診断は現在サイト上で公開されていたので、実際にやってみました。
診断の質問項目はすべて、「はい」か「いいえ」で答えていきます。
1.今回フラワーギフトを贈るのは、おじいちゃん?おばあちゃん?
2.おじいちゃんは友達が多い方だ
3.おじいちゃんは親戚の集まりなどで輪の中心になる方だ
4.おじいちゃんは考えるよりも先に行動へ移す方だ
結果
※出典元 https://www.i879.com/keirou/smile/より
私の祖父が、元気いっぱいで明るいおじいちゃんかどうかは別にして、とにかく早く、しかも3つも提案をしてくれています。
お花の知識がある人には、不要なサービスかもしれませんが、お花屋さんに足を運び、花を選んでいた私にとって、この時間短縮は画期的であり、かつ花キューピットさんの冠がついているだけで安心感が増しました。
■絶妙なバランス設計
花キューピットさんのプレゼント診断コンテンツは、よく見る「○○占い」や、「キャラクター診断」と同じく、
「はい」か「いいえ」の2択で進んでいきます。
では、このプレゼント診断が成り立つ理由を考察してみました。
・POINT1:「送る人」の診断であるということ
もし、これが自分の診断コンテンツだとした場合は、「質問数3つで、出た結果など信ぴょう性にかけると思ってしまう」「あなたは『明るく元気な方です』と言われても、とても友達にシェアする気にはなれない」などと思う事でしょう。
これは花を送る人を対象とした診断だからこそ成立する、質問の数や粒度だと言えます。
・POINT2:ストーリー性を持たせた結果(フィードバック)
ゲーミフィケーションでもよくつかわれる手法として、ストーリー(物語性)仕立てにする事で、覚えやすく記憶に残る物語を展開させ、おじいちゃんにお花を送りたいという気持ちの背中を押してくれているのだと思います。
・POINT3:短時間で提案をしてくれる
診断をする顧客は、少なくともどの花を送ろうか迷っています。
つまり、「診断」をしたいのではなく、プレゼントのヒントがほしい、もしくはプレゼントを決めて欲しいと思っているのです。
つまり、質問の数を少なくし、診断自体に時間がかからない形が理想的といえるでしょう。
こういった理由から、このプレゼント診断は、質問の数、クオリティが絶妙であると感じました。
質問が多すぎても、質問が難解すぎても、診断結果が具体的すぎても、ユーザーとサービス側の共通のゴールである「ギフトの購入」が遠のくだけでしょう。
お花をプレゼントしたいという想いとは裏腹に実行に移す煩雑さから、人生で数えるほどしか、花購入をしたことがない私にとって、この診断コンテンツは画期的に感じました。少なくともこのきっかけで、私は母の日、父の日の年2回はこのサイトに訪問すると思います。
また、その他に、「お相手の性格診断コンテンツ」なるものを常時設置していただければ、家族だけでなく、取引先、友人へのプレゼントをと再訪する回数は格段と増えることでしょう。