「地域」×「スゴロク」が生んだシナジー「諏訪まちリアルすごろく」

  • 2020年10月9日
  • 2024年4月4日

「スゴロク」といえば、パーティゲームの中でも知らない人はいないでしょう。

誰しも子どもの頃に、一度は遊んだことがあるのではないでしょうか?

『人生ゲーム』や『桃太郎電鉄』など、バーチャルな世界を楽しむことのできるスゴロク系ボードゲームは、世代を越えて愛されています。

そんな「スゴロク」がもしも現実世界にやってきたら?

実際に、そのような試みを実施しているまちがあるようです。

今回は、『諏訪まちリアルすごろく』をご紹介します。


出典元:https://www.city.toyokawa.lg.jp/smph/shisei/toshikaihatsu/chishinshigaichitaisaku/suwachiku/6su.html より

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■リアル「スゴロク」は現実を舞台にした”ゲーミフィケーション”だった

今回紹介する『諏訪まちリアルすごろく』は、諏訪地区をすごろく盤に、店舗や施設をすごろくのマスに見立てて、サイコロの目に応じて、店舗や施設を歩いてめぐり、マスに示されたイベントを楽しむというものです。つまり、ルールはボードゲームの「スゴロク」とまったく同じです。本来スゴロクといえば天板の上でボードを広げて遊ぶためにルール設計されているボードゲームです。しかし実際に、ボードの上にとらわれることなく、現実世界でも同じルールで『諏訪まちリアルすごろく』は実現しており、既に6回も繰り返し実施されていることから、ゲーミフィケーションを取り入れた成功事例の一つと言えるでしょう。

■リアル「スゴロク」が地域にもたらしてくれるコト

諏訪地区の盛り上げを目的とし、開催されてきた『諏訪まちリアルすごろく』ですが、どの要素がトリガーとなってどのような効果を生んだのでしょうか?

ポイントを下記にまとめてみました。

・POINT1:サイコロのランダム要素(運次第であること)によりチャレンジしてみたいという欲求が高まる

誰もが楽しめるようなゲームデザインに必須の要素ですから、地域の老若男女に向けたゲームとしてはぴったりです。地域のイベントといえば、ターゲットはファミリー層に焦点をあてる必要があるので、子どもも、大人も、等しく楽しめるランダム要素が参加者数の増加に効果的でしょう。

・POINT2:店舗や施設(マス)毎に発生するミッション(イベント)要素

ゲーム業界でもよく活用されるミッションの要素が導入されています。

また、ミッションの内容もユニークで、「ショベルカーを操作する!」「水消火器を使用して、火点標識を倒す!」など普段の日常では味わえない体験が出来ます。

非日常を味わえることはゲームの醍醐味ですが、現実の世界(日常)を舞台に、非日常の体験を出来ることで、いつものまちとはまた違った体験をユーザーに提供できるのです。

・POINT3:ゴール(ゲームクリア)というアチーブメント要素によるプレー後の体感の向上

地域に集ったみなさまが、年代や性別を越えて同じゴールに向かってミッションに取り組むことで、達成感を分かち合うことができます。この体験が”よい思い出”として地域への好感度アップに繋がるのではないでしょうか。

■「地域復興」×「ゲーミフィケーション」が生んだシナジー効果

では、実際に体験した人々の声を聴いてみましょう。

効果①:まち全体が盛り上がった

効果②:普段関わりのない人同士のコミュニケーションが発生した

https://twitter.com/katherine_suwa/status/1061485060128292864?s=20

効果③:集客に成功し、まちへの訪問者数が増加した

■プロモーションに、効果アリ!

今回は、地域の集客、来訪において、ゲーミフィケーションの効果を得られた事例をご紹介いたしました。

ゲーミフィケーションを通じて解決できる課題はさまざまですが、

「集客」などの課題において、今回のような事例は良い参考になるかもしれません。

地域の課題解決に限らず、企業のプロモーションなどにも活用できそうです。

あなたの課題にも、ぜひゲーミフィケーションを取り入れてみませんか?